普通の男の人は痴漢をする? しない?

2016/2/23(火)に大阪ドーンセンターで開催された
【痴漢のいない電車に乗りたい! 25 年間で痴漢をとりまく問題は変わったのか?】
に参加してまいりました。主催は、性暴力を許さない女の会 です。

IMGP3742
「Twitterを見て来ました」とおっしゃってくださる参加者の方も
何人かいらして、第二部の意見交流会は、活発な発言があり楽しい会でした。

今回、私はパネリストとして参加しました。
こうした場に出るのは初めての経験なので、
多くの方から意見をいただいて、いろいろな視点や考え方を知る貴重な体験をしました。
性暴力を許さない女の会の方達のように、
長い間、活動を続けているグループがいくつもあるにも関わらず、
痴漢犯罪がなくならないのは、この問題にいくつもの“ねじれ”が存在し、
問題が複雑化しているからだと私は考えました。

その1つが、表題の「普通の男の人」問題です。

私は、「普通の男の人は痴漢をしない」というスタンスです。

これに対して、「普通の男の人が痴漢をする」という意見が出ました。

惜しくも時間切れとなり、
お互いの意見をすりあわせて深掘りすることができなかったのですが、
私なりに考えたことをこちらに残しておきます。

私の発言「普通の男の人は痴漢をしない」は、
言葉の選び方が適切ではありませんでした。

私は、普通 = 大多数の という意味で使用しています。

“普通”を多数決で決めるのは、正しいやり方ではありませんが、
これは、“普通”という単語のよくある用法だと思います。

今後は、安易に「普通の~」とは言わずに
大多数の男性は・・・と表現するようにします。

一方で「普通の男の人が痴漢をする」というのは、
主催者さんが注釈をつけていらしたように、
見るからに変質者、不審な風体をしている人ではなく、
家庭を持ち、スーツを着て会社に勤めている
“普通(に見える)”の男という意味です。

両者の“普通”に持たせた意味合いが、違っているだけで、
どちらも間違いではありません。

私も痴漢加害者が「普通の人に見える」というのは知っています。
その上で、私は「普通の人は痴漢をしない」と言っています。

なぜなら、講演でも申し上げたように
「普通の男が痴漢をしている」と言うと、
痴漢行為をしない大多数の男性が不愉快な思いをするからです。

例えば、女性だって
「最近の女子高校生はみんな援助交際しているんだろう」
「あなたたちも高校生時代は、やっていたんでしょ」
と言われたら

してません!!

と反応するでしょう。

ニュースになるようなことをしているのは、
極一部の人で、大多数の“普通の”女性はしていません。

そもそも、ニュースって、
「新しい話題」か「珍しい話題」が取り上げられるのであって、
普通の事例はニュースにならないんです……。

ニュースになっている = 普通のことではない

そんなシンプルで当たり前な事実を知っているだけで、
物事のとらえ方は変わります。

痴漢問題も同様です。

痴漢冤罪事件は、大きなニュースになります。
痴漢冤罪被害者の名誉回復をする必要がありますし、
痴漢犯罪全体からしたら、稀な話題だからです。

それに対して、
痴漢犯罪は被害者のプライバシーを保護する必要があるから、
詳細な情報を公にしたり、大きく取り上げることができません。
何よりも、事件が多すぎて一つ一つが話題になりません。
被害者も警察に届けていないケースが多数あります。

毎日のように各地で起きている交通事故が
全てニュースにならないのと同じです。

ニュースになっていない = 事件が起きていない

ではない。
だけど、話題にならないとその課題があることに、気がつくきっかけがない。

男性と痴漢問題について話しをすると、
痴漢加害者が、どんなことをしているのか知らない人ばかりなんです。

私が「大多数の男の人は、痴漢をしない」と考える根拠は、そこにあります。

どんなタイプが被害にあいやすいのか
どんな状況で痴漢行為が行われるのか
痴漢加害者がどんなひどいことをしているのか
被害者に痴漢行為を指摘されたときに、どんな態度をとるのか
痴漢犯罪に対して、周囲の乗客はどういう態度をしているのか

知らない人は、ステレオタイプな発言をしがちです。

「短いスカートを穿いているのが悪い」とか
「痴漢だって相手を選ぶ」とかの類いです。

痴漢行為をしない男の人が、
痴漢犯罪の現状を知らないのは、当然です。

情報が公開されることが少ないからです。
被害者が口を閉ざしている限り、状況を正しく把握できるのは、
加害者と被害者のみです。

だから被害者は、勇気をだして自分の経験を語るべき!
泣き寝入りなんてしないで、警察に届けましょう!

・・・と、私には言えません。
もちろん、そうできればいいけれど。
できないのが、“普通”だと分かっています。

なにより、私自身もこれまで痴漢被害にあった体験を語ったことがありません。
親にも警察にも、誰にも伝えられずにきました。

今、現在、痴漢被害にあっている女性、その多くは10代の少女達に
自分がやらずにきたかったことを強いるなんてできるわけがありません。

痴漢被害を伝えることができるのは、
かつて痴漢被害にあってきた、私たち大人の役目なのだ と、
最近の私は考えるようになりました。

---
表題とズレてきたし、いい加減、長文になったのでここで終わります。
原稿じゃないのでまとまりがなくてスミマセン。

いろいろな方に会い、お話を伺うたびに、
自分も多くのことを考えます。
これからも活動をしながら、考えていきます。

というご報告でした。< 無理にまとめてみました(^^;

関連記事