最優秀賞(1点)商品化・賞金5万円
- 「カワいくても許されません」ショタ(宮崎県立佐土原高等学校 産業デザイン科)
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デザインコンセプト
この缶バッジは「カワウソ、カワイイ」というダジャレから生まれたものです。 中央のカワウソがスカートを捲ろうとしていますが、どんな人間でもしていいことと駄目なことがある。ということを伝えることができたらいいなと思っています。は痴漢抑止活動へのメッセージ
痴漢抑止活動については前から知っていましたが、このような形で参加させていただくことができてとても感激です。 痴漢による被害は今や女性だけに留まらず、男性やスマートフォンの機能を使用した痴漢などもたはつしています。 痴漢被害に遭わないため、これ以上痴漢被害を増やさないために、誰でも付けやすい痴漢抑止バッジがもっと広まってくれると嬉しいです。
審査講評
審査委員長 ハヤカワ五味氏(ファッションデザイナー・株式会社ウツワ代表)
痴漢を抑止するために加害者にいかにメッセージを伝えるかが大切です。グラフィックだけでは、人によって受け取り方が変わるため「痴漢は犯罪です」の文字がハッキリわかるのは重要です。
スクールバッグは黒やネイビーが多いから、反対色のオレンジ系は目立つのがよいと思いました。可愛いキャラクターでユーザーにも好まれやすく、バッグにつけているイメージがわきます。
私は、2019年4月までに2000人を超える性犯罪加害者の治療に関わってきました。 その内、800名の痴漢加害者の認知の歪みをヒアリングした調査から述べると、彼らは女子中高生を主に狙いますが、単に制服を好きだからというわけではありません。制服という記号が従順の象徴だからです。 治療中の方たちに「こういうバッジをつけている人をどう認識するか?」と尋ねたところ、多くの人が「たぶん痴漢をしない」と答えました。彼らは痴漢行為を許してくれそうな人を探しています。そもそも「痴漢は犯罪です」「私たちは泣き寝入りしません」と意志表示している人を避けるという認知のパターンができているわけです。 痴漢抑止バッジをきっかけに少しでも被害が減らせればと願っています。