痴漢抑止バッジデザインコンテスト いよいよ結果発表

結果発表

たくさんのご応募ありがとうございました!今年は全国148校から1091作品の応募がありました。中学高校生を中心に1349名が参加した審査を経て受賞5作品を決定。受賞作は製品化され、2021年春より無料配布されます。


アドバイザー 斉藤章佳氏
(精神保健福祉士・社会福祉士/大船榎本クリニック精神保健福祉部長)

斉藤章佳氏(精神保健福祉士・社会福祉士/大森榎本クリニック精神保健福祉部長)

入賞12作品を拝見し、年々レベルが上がっているのを感じました。デザインに込める思いが伝わってきます。 若い世代が痴漢犯罪に関心を持っているのは、SNSなどの発言が増えている点からもわかります。コンテストの参加者、参加校が増えているのもその表れではないでしょうか。時代が変わりつつあるのを実感します。 最優秀賞のデザインは、オリンピックで話題になったピクトグラムを上手に使っています。電車の中は暗い色が多いので、背景が白なのは目立つし痴漢抑止の意図が伝わりやすいと思います。 今年はコンテストにあわせて、アニメーション「学生に知ってほしい痴漢の真実」が公開されました。学校や家庭で視聴され、痴漢犯罪に対する防犯意識を育ててほしいと願っています。

審査講評
審査委員長 神崎 遥(デザイナー:第2回痴漢抑止バッジデザインコンテスト最優秀賞)

審査委員長 神崎 遥(デザイナー:第2回痴漢抑止バッジデザインコンテスト最優秀賞)

今年はSDGsのおかげか、性別にかかわらず声を上げていこうというメッセージが多くあり、とても良い方向へ進んでいると感じました。 ただ、昨年も感じたことですが、メッセージの強いバッジは必ずしも当事者にとって付けやすいものではありません。自分自身への言い聞かせもありますが、最善は何か自問自答することがデザイナーとして力をつける方法だと思います。ひとまず応募された皆さまお疲れ様でした。

受賞作品(5点)

最優秀賞(1点)製品化・賞金5万円

「その犯罪に一本背負い」ニシムラ(大阪情報ITクリエイター専門学校)
「その犯罪に一本背負い」ニシムラ(大阪情報ITクリエイター専門学校)

デザインコンセプト

今話題のピクトグラムで痴漢に対して思わず一本背負いしたくなる思いを表現しました。実際は一本背負いはしないかもしれませんが、泣き寝入りもしないと言った抵抗するメッセージを込めました。色合いは落ち着いた配色でまとめ、誰でも付けやすい様に意識しました。

痴漢抑止活動へのメッセージ

痴漢は絶対に許してはいけない行為です。その行為一つで被害者は心に一生深い傷を負ってしまうことを加害者には十分理解してほしいです。そして社会はその行為を絶対に許しません。罪を犯す前にこの缶バッジを見てしっかり考えていただきたいです。この活動が社会全体に広まり、少しでも痴漢被害が減っていくことを心から願っています。

優秀賞(2点)製品化・賞金2万円

「絶対許さなワニ」渡邉莉名(日本デザイナー芸術学院)
「絶対許さなワニ」渡邉莉名(日本デザイナー芸術学院)

デザインコンセプト

学生も普段使いしやすい様にゆるいタッチのイラストとポップな色味を使い製作しました。ワニの噛む力は地球上の生物の中でも最強だと言われています。そして、今回そんなワニをモチーフとしたキャラクターを使用することで、「卑劣な痴漢行為を絶対に許さない」という力強い意思を表しています。

痴漢抑止活動へのメッセージ

痴漢は被害者の心に一生の傷を植え付ける犯罪行為です。私がデザインしたこの缶バッジを目にした一人一人が「社会を変えていこう」という意識を持ち、積極的に行動していけたら良いなと思います。

「痴漢を取り締まエナガさん」すずき(北海道芸術デザイン専門学校)
「痴漢を取り締まエナガさん」すずき(北海道芸術デザイン専門学校)

デザインコンセプト

パトカーのような鳥のシマエナガをデザインしました。身に着けやすさとメッセージ性を両立させられるよう、一見可愛らしい鳥ですが、パトカーのような全体の配色や、怒った表情のデザインから警察や逮捕を連想し、痴漢は犯罪であること強く意識できるものにしました。

痴漢抑止活動へのメッセージ

痴漢は犯罪であることが広く認識され、すべての人が痴漢に怯えることなく、安心して自分らしく生活できる社会にしたいです。少しでも痴漢防止の力になれることを願って、今回缶バッジの制作をしました。また、今後も積極的に痴漢防止活動に参加し、被害を無くしていきたいです。

特別審査員賞(審査委員長 神崎 遥賞)(1点)製品化・賞金1万円

「相手が誰でも痴漢はダメ」ヒロ(新潟コンピュータ専門学校)
「相手が誰でも痴漢はダメ」ヒロ(新潟コンピュータ専門学校)

デザインコンセプト

「被害者・加害者の性別が何であれ痴漢はしてはいけない」というコンセプトです。 女性だけでなく男性にも多くの被害があることを知り、男性にも被害があること・女性以外の人も声をあげやすくできるようにと考えながら制作しました。 バッヂを見た人に「見られている」と思わせるため目を大きく表示したいと思い、男女2人の学生を並べずに一人の学生を半分に割るようにして表現しました。

痴漢抑止活動へのメッセージ

沢山の人々に向けて日々活動してくださりありがとうございます。 制作するにあたって痴漢について調べたのですが、被害は知られていないだけで自身を含め誰にでも起こる可能性があると知りました。 被害は自分の周りでは起こらないと思わず、周りの被害に気づいて行動したいと思いました。

審査講評(審査委員長 神崎 遥)

色使いが落ち着いているので手に取りやすいと思いました。他にも男女が半分で表現されているデザイン案はありましたが、特に丁寧に書かれており、印象が良く素敵です。漫画タッチなものを身に着けるのが苦手な人もいるかと思いますが、そのような方々でもつけやすいのかなと思いました。

審査員特別賞(痴漢抑止バッジ考案者 たか子賞)(1点)製品化・賞金1万円

「“ぴえん”では済まされない」nakamura(クリエイターズアカデミー目黒校)
「“ぴえん”では済まされない」nakamura(クリエイターズアカデミー目黒校)

デザインコンセプト

自身がバッジを着ける想像をした際に、直接的過ぎるデザインには 抵抗があると感じました。 着用してもらえなければ意味がないため、痴漢抑止のメッセージはわかりやすく表現しつつ、多くの方が身近に感じる”絵文字”を連想させるポップなデザインにすることで、気軽 に日常的に着けやすくなればと思いこのデザインにしました。

痴漢抑止活動へのメッセージ

今回のバッジデザインをきっかけに、改めて痴漢被害の現状等について学びました。 卑劣な痴漢犯罪に怒りを覚えたのと同時に、自身の無知を恥ずかしく思いました。 このバッジが少しでも抑止力になればと切に願います。


※賞名の「たか子」は、痴漢抑止バッジ考案者の「たか子」さんです。審査員として参加いたしました

審査講評(審査委員長 殿岡たか子)

トレンドを押さえた"ぴえん"の絵文字で、気軽に付けられるデザインと思います。普通のネタバッジかと思いきや、実は「痴漢は犯罪です」の文言をしっかり指さしていて視線誘導が素晴らしい!大きな顔に小さい手の絶妙なバランスも最高です。

入賞作品

「見ている」リョウ(北海道芸術デザイン専門学校)
「見ている」リョウ(北海道芸術デザイン専門学校)

デザインコンセプト

「見る」ということをコンセプトに、目を強調してデザインしました。 目の中にエクスクラメーションマークを入れることで、注意喚起という意味を持たせています。また、自分を見つめなおし、広い世界を見るという意味も込めています。 使用に抵抗のないよう、あまりクセの無いものに仕上げました。

痴漢抑止活動へのメッセージ

警察かもしれないし、周りの人たちかもしれない。 痴漢を目論む人へ。あなたはあなたが思うより見られている。 そんなつまらないことで人生を棒に振るなんて勿体なくはないか?せっかく生きているのだから、もっと楽しく過ごさないか? まずは本を読んだりテレビを見たり、散歩したり、誰かと話したり。自分の世界を広げることから始めてみよう。きっとあなたが楽しく全力で打ち込める何かが見つかるはず。そんな日が来ることを願っている。

「写楽式防犯」なながつ(京都芸術高等学校)
「写楽式防犯」なながつ(京都芸術高等学校)

デザインコンセプト

面白可愛いを目標に話のネタにもしやすいデザインにするため浮世絵を描きました。また、視線をこちらに向けることで抑止力になるようにしました。

痴漢抑止活動へのメッセージ

私のデザインが少しでも痴漢抑止活動に貢献できたら嬉しいです。不安な気持ちで外に出る方が減ることを願います。

「見てるぞ。」ミカチキ(北海道芸術デザイン専門学校)
「見てるぞ。」ミカチキ(北海道芸術デザイン専門学校)

デザインコンセプト

リアルな人の目を中心に大きく描き込んで、見た人がゾクッとなるようなデザインになるよう意識しました。黒目の部分はレンズのようになっていて、自分の行いは周りには見られている、監視されている、というのを表現しました。

痴漢抑止活動へのメッセージ

過去に被害にあった方は私が感じた、想像したよりも想像を絶するほど恐ろしい思いをしたのだと思いますし、今も被害に苦しんでいる方がたくさんいると思います。そんな思いをする方が一人でも減って欲しいです。

「かわいい見た目にご用心」アキヒコ(クリエイターズアカデミー目黒校)
「かわいい見た目にご用心」アキヒコ(クリエイターズアカデミー目黒校)

デザインコンセプト

レッサーパンダはかわいい見た目と裏腹に爪と牙がとても鋭く、飼育員さんも怪我をする動物です。また彼らは立ち上がり手を挙げ、体を大きく見せることによって「僕は強いぞ!」という威嚇をします。上記の事から、女性やか弱く見える人たちをレッサーパンダにたとえ、どんな見た目をしていても、痴漢をしていい理由にはならない「私たちは痴漢に屈しませんよ!」という意味を込め威嚇するレッサーパンダをデザインしました。

痴漢抑止活動へのメッセージ

今回の制作にあたって、実際に痴漢被害にあった方の体験を調べてみて、さまざまな方法で痴漢を試みる心無い人の多さに憤りを感じました。 自分の欲求や不満を「この人なら平気だろう」と他人にぶつけることは間違っています。 被害者も同じ対等な人間です。痴漢は許してはいけない、してはいけない犯罪です。 痴漢をしない、させない社会が一日でも早く作られるよう、この痴漢抑止活動が全国に広まってほしいと思っています。

「×」村山心優(HAL名古屋)
「×」村山心優(HAL名古屋)

デザインコンセプト

シンプルで分かりやすく伝わりやすいデザインを心掛けました。 電車等で黒色のリュックを持っている若者が多いイメージがあったので、その方たちが付けやすいように黒を背景に白の文字を目立たせました。 ×を作った手が映えて人の目に入ればいいなと思いながら制作しました。

痴漢抑止活動へのメッセージ

痴漢が許されるなんてことはあってはならないと思っています。 女性も男性もそれは同じです。男女共に付けやすいデザインで自分も周りも守れるキッカケになればいいと思い制作させていただきました。 誰もが安心して電車やバスに乗れる日々が現実になってほしいと思います。

「容赦しないよ」はとこ(北海道芸術デザイン専門学校)
「容赦しないよ」はとこ(北海道芸術デザイン専門学校)

デザインコンセプト

黄色と黒、赤の警告色を使い、文字を大きくする、手にはめられている手錠などで犯罪の意識を強調し、身に着けやすさも考えゆるい絵柄のわんちゃんを配置しました。タイトルにもあるよう、ただで済むと思うなよ!という意思が受け手に伝われば幸いです。

痴漢抑止活動へのメッセージ

痴漢は誰にでも起こりうる可能性があります。ただ、本来は日常に絶対あってはいけないものです。今回デザインするにあたってそれを再認識することができました。こういった活動がもっとたくさんの人の目や耳に入り犯罪の抑止力につながることを切に願います。

「見逃さない」ねぎ(九州産業大学)
「見逃さない」ねぎ(九州産業大学)

デザインコンセプト

気軽に付けられるように配色とイラストはシンプルにまとめました。また、シンプルにすることによって伝えたい文字をよりハッキリ見せられるようにしました。痴漢は絶対に見逃さないという気持ちを表現するために女の子の顔をデフォルメなイラストながらも威圧的な表情にしました。

痴漢抑止活動へのメッセージ

痴漢は絶対に許してはいけない行為です。その行為一つで被害者は心に一生深い傷を負ってしまうことを加害者には十分理解してほしいです。そして社会はその行為を絶対に許しません。罪を犯す前にこの缶バッジを見てしっかり考えていただきたいです。この活動が社会全体に広まり、少しでも痴漢被害が減っていくことを心から願っています。