本当に困っている当事者が考案し、うまくいった事例からスタートしたプロジェクト

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Stop痴漢バッジプロジェクトは、本当に困っている当事者が考案して、うまくいった事例からスタートした点が素晴らしいと思います。
メーカーがモノ作りをするときは、お客様の課題を想定して「こんなものがあったら、喜ばれるのでは?」「売れるんじゃないか?」と企画を立てます。その商品が課題解決になれば、ヒット商品が生まれます。

この痴漢抑止バッジは、自分と同じように困っている人を助けたいという思いから、製品化を考えたというのがいいですね。
どんなによいモノであっても、普及を目指すときに、個人のボランティアでは続きません。負荷が掛かりすぎてしまうからです。
商品として市場に出して、販売する人、購入する人の双方にメリットがある仕組みを作ってゆけば、活動が長く続き、社会に広がっていくと思います。そのスタートアップとして、クラウドファンディングを使い、社会認知度を高めながら資金も募るのは、とてもいいやり方だと思いました。

痴漢問題については、ミニスカートをはいたり派手な格好をしている人が狙われるといった誤解が、今でも多いようです。ニュースの情報や、被害者にあった人から聞く話では、真面目で大人しそうなタイプが被害にあうそうです。「この子なら騒がないだろう」と痴漢加害者が考えるからでしょう。

だから「泣き寝入りしません」と意思を示すバッジが、痴漢加害者への抑止になるのだと思いました。被害に苦しんだからこそ出てくるキャッチコピーですね。

新しいバッジが、どのようなデザインになるのか、楽しみです。私が懸念するのは、可愛いけれど何が言いたいのか伝わらないファッションになってしまうことです。

考案者の強い意志を引き継ぎ、勇気が伝わるデザインが選ばれるといいと思っています。

坪内 利文(ゆうきカンパニー 代表)

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